2023年7月31日月曜日

2023/7/29-30 ニース2023年 第一日

 2020年2月以来、3年半ぶりに学生を連れてのニース研修。これまでは学生を連れて行くのは二月の後半だったが、今回ははじめて夏休み中に研修を行うことになった。夏のニースはただでさえ観光のハイシーズンで高いのに加え、円安や航空代金の高騰、そして物価の上昇などもあって例年よりかなり高額になってしまった。

募集時期も年度末で授業がおわって二ヶ月たってからだったので、果たして人が集まるのかなと懸念していたのだけど、結果的に10人の学生とニースに行くことになった。

ニース行きの航空便はエミレーツ航空を利用した。29日(土)22時半に成田空港を出発する便だ。余裕をもって19時半集合としていたのだが、電車に乗り間違えて40分遅刻した学生がいたり、スーツケースの鍵の不具合でスーツケースを開けられなくなった学生が空港内の修理屋で修理をしたりしたので、余裕をもった集合時間でよかった。ドバイ行きの便は私たちのグループ以外にも若者のグループが多かった。機内はほぼ満席だった。

成田からドバイまでは約10時間のフライト。ドバイで4時間ほどの乗り継ぎ待機時間があり、ドバイからニースまでは約6時間のフライトだ。ニースには午後2時頃に到着する予定だった。飛行機の中ではできるだけ眠っておいたほうが、ニースに着いてから楽だし、時差ボケの影響も小さくなる。とは行っても海外、ニースに行く高揚感でなかなか眠れるものではない。

現実と夢のあいだをうつらうつらという感じで、ドバイ行きの便では5時間ほどは眠れたと思う。ドバイでの4時間の乗り継ぎ時間は自由行動とし、学生とは離れてカフェでパソコンを開いてやり残しの仕事をしていた。

ドバイからニースまでの便もほぼ満席。ここでは2時間ほど眠って、残りの時間はパソコンを開いて仕事をしていた。エミレーツ航空のエンタテインメントは充実していて、見たい映画が何本かあったが帰りの便にとっておくことにする。

今回は3年半ぶりにニースの語学学校Azurlinguaでの語学で研修を行うのだが、学校の状況やスタッフがかなり変わっていて、申込みや入金などの事務作業で学校側の不手際というか、担当スタッフのいかにもフランス的な無能と無責任に振り回された。空港にスタッフがちゃんと迎えに来てるのかなというのもちょっと不安だったのだが、ちゃんと来ていた。空港から直接、学生たちと私はそれぞれの滞在先家庭に送り届けらられる。5つの家庭に11人が分散して滞在することになったが、今回はこれまで私が学生を預けたことのある家庭は一つもなかった。それもちょっと不安要素だ。女性たちの滞在先は学校まで歩いて10分ほどの家ばかりだが、男性三人の滞在家は、学校から3キロぐらいは離れた高台だった。私の滞在先も学校からかなり遠く離れた場所で毎日歩いて学校に行くことはちょっと難しそうだ。


荷ほどきが終わったあと、マセナ広場に私は行くので、私が「マセナ広場に何時にいます」とメッセージをLINEに送ったときに、そのあたりにいる学生がいればマセナ広場の噴水に来るようにと学生たちには伝えた。

私の滞在先は私と同年齢の女性の一人暮らしのアパルトマンだった。この2月からAzuringuaの生徒たちを受け入れるようになったのだが、そのほとんどは十代の女性で、アジア人の大人の男性は私がはじめてとのことだった。

学校まではかなり距離がある場所だったが、近所にトラムの駅があり、トラム一本で学校に行けることがわかった。学校まで30分もみておけば十分だろう。トラムの一週間券のシステムがカードへのチャージ式に変わっていることがわかり、それを遠くに住んでいる男学生3名に買って渡しておこうと思った。


ニースの気温は30度。東京よりは気温が低いが、日差しは強く、外を歩くとかなり暑い。今の時期は夜の9時頃まで外は明るい。夕方5時だとまだ昼過ぎという日差しの強さだった。3年半ぶりのニースの町だが、やはり美しくて活気のある町だ。この10年のあいだに、1回二週間ほどの期間とはいえ、10回ぐらいニースに来ているので、帰省先に戻ってきたという感じだ。旧市街や海岸通りの観光スポットよりも、ニース駅周辺の少々薄汚れた地域に来ると特にそう感じる。

5時半すぎに学生10名がマセナ広場に集合したが、午後7時頃から食事という家庭もあるので、今日は旧市街の入り口をさっと回っただけ。遠くに住んでいる男三人にニースのトラム・バス乗り放題の一週間券を購入し、学校まで案内した。学校の近くで偶然、3年前までニースに学生を連れてきたときにいつも私が滞在していたマダガスカル出身の家庭の奥さんに会う。この家は飯が異常に充実していて、マダガスカル料理も週に一回食べられるというのもあって、今回も滞在の希望を出していたのだが、そのリクエストが通らなかったのでどうしたのかと思っていたのだ。聞くと、二人の子供(兄と妹)が大きくなってそれぞれ別々の部屋を与えることになったので、学校の家庭滞在の受入をやめたとのことだった。もし都合がつくなら夕食に招待するとのことなので、早速さきほどメールを出して都合を聞いた。

私の滞在先に戻ったのは午後7時半過ぎ。シャワーを浴びたあと、家主のAnnickと夕飯。フランス人との夕飯はおしゃべりしながらになる。1時間以上かけて夕食を食べた。デザートのケーキも含め、Annickのお手製だった。パスタのサラダと、ミートパイとあとはオリーブのペースト、パン、チーズ、デザートはレモンケーキ。フランスっぽい夕飯だ。お腹いっぱいになった。




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