2020年2月23日日曜日

2020/02/22 ニース研修第8日

土曜日なので授業はないが、学校主催の遠足でカンヌに行った。Azurlinguaの遠足は基本的に鉄道を使う。午前9時半にニース駅で待ち合わせ。学校の遠足担当のレアがわれわれを引率する。
土曜日のカンヌへの一日遠足も6年前から毎年同じだ。カンヌはニースからローカル線で45分ほどのところにある。ニースよりこじんまりした町ではあるが、ブルジョワ度はニースよりはるかに高い。港には個人所有の高級大型クルーザーが多数停泊している。世の中にはこうした船を所有しているお金持ちがこれほど多いとは。
カンヌ駅に到着すると、海岸にある映画祭会場にまず向かった。あいにく「ゲーム・フェスティバル」というので映画祭会場は占拠されていて、レッドカーペットの階段で写真を取ることはできない。このあと、カンヌの町の一番古い地区である高台に上る。ここには12世紀の教会と古城がある。

高台からカンヌのマルシェまで降り、ここでいったん解散。昼食時間として2時間の自由時間となった。これまではカンヌの町でサンドイッチなどを購入して、カンヌ沖合のサント=マルグリット島に渡った後、野外で昼食というパターンだったのだが、今回はゆったり食事時間が設定されているのでサンドイッチの昼食ではもったいない。市場をブラブラしていたときに会った学生3人を誘って、レストランで昼飯を取ることにした。

学生のひとりが明日ホストファミリーのお母さんの誕生日なので何か買いたいと言うので、グーグルマップでチョコレート屋を探して、そこでまずプレゼント用のチョコレートを買うことにした。そのチョコレート屋まで歩いていると、「ミキオ」と呼ぶ声が聞こえる。ニースで知り合った友人で、月曜日夜に飯を一緒に食べたイザベルだった。彼女はカンヌのメガネ屋に勤務していて、「土曜日の遠足時に寄れたら寄る」とは言っていたものの店の場所をちゃんと確認していないかった。チョコレート屋までの道筋で偶然、彼女の店の前を通って、彼女が気づいて声をかけたのだサン=トノラ島 (Île Saint-Honorat)った。
イザベルの店に入って写真を撮る。

チョコレート屋でプレゼント用のチョコを買うのにつきあったあと、そのすぐそばにあったフランス料理屋に入り、昼食を取った。店の内容はシックで、店員も感じがよかったっが、メニューは典型的な大衆的フランス料理屋だった。値段も高くない。ランチはコーヒー付きで14ユーロ。私はフィッシュ・アンド・チップスを食べる。見た目通りの味。まあまあ。
昼食後は船で15分ほどのところにあるサント=マグリット島に渡る。ここは17世紀終わりに鉄仮面が収監されていた牢獄がある。鉄仮面の話はフランス人なら誰でも知っているけれど、日本では案外知られていない。という私も6年前にカンヌに来たときに、鉄仮面の話を聞いて、「そういえばそんな話を聞いたことがあるなあ」と思ったのだが。サント=マグリット島は、鉄仮面の牢獄がある博物館の周りに立ち並ぶ19世紀の兵舎が面白い景観を作り出している。海は澄んでいて美しい。島では2時間ほど過ごした。

サント=マルグリット島の沖合にあるサン=トノラ島はフランスで最古の修道院がある場所なのだけれど、ここにはまだ行ったことがない。

島からカンヌ市街に戻ったのが午後5時前。30分ほど映画祭会場のショップで時間を潰した後、ニースに列車で戻る。

平穏な一日だった。ひとり体調を崩して今日の遠足に参加できない学生がいた。研修一週目は詰め込みすぎぐらいいろんな行事を詰め込んでいる。ホームステイの慣れない環境での生活でストレスもあるだろう。これからまた体調を崩す学生が出るかもしれない。私は毎日歩くので肉体的には疲れているけれど、こちらでは早寝早起きの健全な生活なので体調はいい。今回はあんまりはしゃぎすぎないよう気をつけている。体力温存したいため、夜遊びもしていない。来週オペラを見に行く予定があるくらい。

体調を崩した学生の様子が気になったが、発熱はないみたいだということで、ちょっとほっとする。

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