2023年2月13日月曜日

2023/02/11 ケベック第2日

 午前7時に目覚ましで起きる。昨夜寝たのが午前1時前だったと思うので,ケベックの昼夜に合った睡眠時間を取ることができたと言えるのだが,時差ボケというのは手強いので思わぬ時に強烈な眠気が襲ってくる可能性がある。Martin宅にはわれわれ以外にもう一組,ゲストがいるようだ。まだ会っていないが声は聞こえる。朝起きて,風呂に入った。浴槽がある家だった。他人の家で,まだ慣れないのでなにかと気を遣う。朝ご飯はダイニングキッチンに用意してあるものを適当に食べるというスタイル。これも恐る恐るという感じで。今日はまだRIDEAUは始まっていない。16時半にLe Diamant劇場のガイドツアーに参加するのは決まっている。昼はケベックのウィンター・カーニバルを見る予定。土地鑑がほぼないので,何をどこでするのか,前もって頭に入れて行動しなくては。



9時20分ごろ家を出た。滞在先からウィンター・カーニバルまでは2キロほどの距離がある。道はほぼまっすぐだ。天気がよかったし,町の広さの感覚をつかめるかと思い,カーニバル会場まで歩いて行くことにした。滞在先周辺は三階建てくらいの低層の住宅地なのだが除雪がされていなくて,特に歩道側には雪が残っている。靴は日本で防水仕様の短ブーツを買っていた。寒いけれど,町中はそんなに雪はないのではないかと思っていたのだが,案外雪だらけだ。モントリオール空港やケベック空港では軽装のケベック人ばかりだったので,防水ブーツではなくてスニーカーで来ればよかったと思ったのだが,防水短ブーツでよかった。
ウィンター・カーニバルは札幌の雪まつりみたいなものという風に想像していたのだけれど,思っていたより子供向きのアトラクションが中心だった。氷のブロックでできた城とかに入ってはみたが,下が雪だと,防水なので水が靴のなかに浸透したりはしないのだけど,足先が冷えてくる。また履き慣れない靴で長時間雪道を歩くのはかなり疲れた。最初の15分くらいは雪道が物珍しくて楽しかったのだけど。11時半ぐらいだったが,カフェに入って昼食を取ることにした。


昼食を取るカフェは,フランス語のバックパッカー向けのガイドブック,Le  Routardに載っている店にした。町中にある何の変哲もない小さなカフェだ。ただ店員の女の子は愛想が良くて,感じがいい。チップ制だと,スタッフの応対がよくなるというメリットはあることに気づいた。この店には軽食しかなかった。私はカモ肉コンフィのサラダ,娘はクロックムッシュとサラダを頼む。これいカプチーノとカフェオレをつけると,税とチップ込みで7000円ぐらいになってしまった。これはたまらない。


ランチを食べると,娘がショッピングセンターで買い物をしたいというので,google mapで一番近くにあった所に向かった。目的地に向かう途中で,靴屋さんを見つけ,中に入った。娘が町歩く人たちの靴がしっかりしたものであることに気づいて,自分も雪道用の靴が欲しいと思ったのだ。娘の靴は一応四時間防水とはなっていたが,この雪道ではいかにも心許ない感じだった。冬靴はバーゲンになっていたが,防水がしっかりとなされている町歩き靴はかなり高い。娘は何足か試着して,150カナダドルくらいの靴を購入して,その場で履き替えた。私も欲しかったが,とりあえず自分の靴は完全防水ではあるし,並んでいる靴では私が履けるサイズで一番安いものでも200カナダドルを超えていたのであきらめた。娘によるとそれまで履いていた靴とは,履き心地,暖かさ,安定感で雲泥の差があるという。東京の靴屋にはこういう靴は並んでいなかった。
旧市街のフロントナック城の周辺をうろうろと歩き回る。旧市街は川岸なので高低差がかなりあって,坂道がかなり急だ。今日の気温はマイナス10度くらいだったと思う。フロントナック城の高台から見下ろすセント・ローレンス川の風景が素晴らしかった。川の表層が凍っていて,白い氷が流氷として上流から下流へゆっくりと流れていく。しかし晴れていて良かった。晴れていても寒かったが。寒さは午後になるとどんどん強くなっていったように思えた。これで天気が悪ければどれほどどんよりした気分になっていたことだろう。やはり寒いってのは大変だ。こんなに寒いのに大勢の人が町中を歩いているのはちょっと驚く。16時半からはじまる劇場ツアーのため,Le Diamant劇場に向かう。Le Diamant劇場は旧市街の城壁の外側にある。劇場中心がケベック市の中心のようだ。Le Diamantのガイドツアー受付時刻の30分前に劇場についてしまった。近くのカフェで時間を潰す。劇場まで旧市街から20分ぐらい上り坂を歩いてきたので,あと30分,寒いなか付近をうろうろする元気はなかった。暖かい所に入るとホッとする。





Le Diamant劇場はケベック出身の世界的演出家,ロベール・ルパージュとそのカンパニー,Ex Machinaの本拠地となる劇場だ。ツアーに参加したのはわれわれを含めて,5組,10名ほどだった。90分かけて劇場内を回る。劇場自体は2019年にオープンしたものなので,設備自体は現代の中規模(800席)の劇場という感じで特に特徴は感じられない。ただこのケベックの人たちが,この町出身のルパージュに対して大きな敬意を抱いていることは感じたし,この劇場を誇りに思っていることも感じられる。劇場ツアー以前に,複数のケベック演劇関係者や演劇とは直接関係ない国際ケベック学会事務局の人たちから,ケベックに行くならぜひLe Diamantへという言われていたのだが,劇場ツアーでその敬意と誇りをあらためて確認出来たように想う。ツアーの説明はもちろんフランス語だが,最初のうちはガイドの方が私に気を遣って,ゆっくり分かりやすく話していたのでほぼ理解できたが,途中からはこちらの集中力も落ちたことがあり,半分くらいしか理解できていない。娘は時差ボケが襲いかかってきて,猛烈に眠たそうにしていた。




劇場ツアー終了後,劇場の近くにあるプーティン屋で夕食。Google mapで評価が高い店。20分ほど待って入店できた。プーティンはスモールサイズ,標準サイズ,ラージサイズがあって,標準サイズを頼んだのだが多すぎて半分くらいしか食べられなかった。残りは容器に入れて持ち帰ることにした。フライドポテトの上に,大量のチーズとソースがかかったプーティンの迫力は強烈で,ジャンクフード好きの私でも異にもたれる。帰りはバスを使いたかったのだが,バスが30分待たないと来ないことがわかり,歩いて戻ることに。夜の雪道を30分ほど歩くのはきつかった。





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