2019年3月5日火曜日

2019/02/21 ニース研修2019春6日目

ニース研修第6日。
新たに体調を崩した女子学生が一人出た。昨夕、吐いたらしい。まだ気分が悪いので学校の授業と午後の学校主催の遠足は休むとの連絡が入った。
慣れないフランスでの生活で、しかもホームステイで気を使って過ごすので、ストレスで胃の調子が悪くなる学生はこれまでもいた。私自身も到着して二日間ぐらいはお腹の調子が悪かった。
授業は4日目で私の介入することもなくなったはずなのだが、学校スタッフとの打ち合わせや片山企画の交通やチケット等の手配などで時間が細切れになってしまう。いろいろ手付かずの課題があって、午前中は自分の勉強に当てなくてはマズイのだが、なかなか集中してできない。
昼飯は学校のそばにあるカフェテリアで学生たちと一緒に食べる。このカフェテリアはうちの学校の他、周辺にあるいくつかの契約した官庁(近くに税関があるらしい)や企業のスタッフなどが利用できる共同学食みたいなところだ。昼食代は研修費用に含まれている。ボリュームがあってなかなか美味しい。
今日の午後はエズ村に学校の遠足で行った。南仏海岸には切り立った崖や岩山の上に建設された石造の要塞のような「鷹の巣村」がいくつかあるが、エズ村はニースに近く、観光地としてよく知られている場所だ。ニースからはバスで20分ほどで行くことができる。
学校のそばからバスで行ったが、出発が14時半と遅かったので、かなり慌たゞしい滞在になってしまった。山上にあり、眺望が素晴らしい素晴らしいエキゾチック庭園に30分、それから下に降りて18世紀半ばからある香水工房での香水博物館見学とショッピングで1時間。
学生たちは今回の旅行で知り合った者が多いのだけど、今のところみんな打ち解けている感じで仲良く楽しそうにやっている。「なんで彼らはこんなに屈託なさげに振る舞い、親しくなれるのだろう?」と思う。もちろん「無理矢理でも、フリだけでも親しくなろうとしたほうがうまく行くよ」という具合の誘導はしたのだけど。自分は彼らのようにこんな感じに馴染むことはできないような気がする。
エズ村への遠足から戻ってきてから、お腹の調子が悪くて休んでいた子を見舞う。ここの大家さんには会ったことがなかったので挨拶もかねて。体調を崩していた子は今日一日家で休んでほぼ回復したようだとのこと。昼ごはんは食べなかったが、夕食は取ることができると言っていた。見た目も元気そうだったので安心した。
家の夜飯はラザニアだった。ブラバン家の飯はわたしには危険だ。カロリーママ生活三ヶ月で減った体重がこの2週間でもとに戻ってしまいそうだ。私のために作っているかのように美味しい。しかもメニューが多国籍でバラエティに富んでいるし。
今日はブラバン夫妻の12歳の息子、エヴァンの友達とそのお母さんが夕食に招待されていた。エヴァンは家にいるときは通信ゲームにベッタリだが、今日は食卓でよく話していた。彼は話好きだし、冗談も好きな男の子だ。しかし私には彼の言っていることをほとんど聞き取れない。若者言葉のリアリティにこうして立ち会うことができるのはとても興味深いのだが。フランス語の日常会話については全く修行が足りないことを思いしらされる。
歓談で盛り上がる食卓を先に離れ、シャワーを浴びて自分の部屋に入る。食卓の談笑の声が聞こえてくる。「ああ、なんて幸せな家族なのだろう、ここは」と思う。

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