研修16日目。最終日。
ほかの学生たちは今日の午後の便でニースを発ってイスタンブール経由で東京に戻る。私は空港で学生と別れ、レンヌに。レンヌで2泊したあと、ソレム大修道院で2泊、そのあとカーンに1泊、バリに2泊し、飛行機の経由地のイスタンブールに4泊してから東京に3/15に戻る。
学生の飛行機はニースを16時過ぎに発なのだが、学校に依頼した各家庭への迎えは正午から30分の間にするように依頼していた。通常は飛行機の時間の2時間半ほど前に各家庭に迎えが来ることになっているのだが、以下の理由でかなり早めの迎えを依頼していた。
まず学校の送迎係がいまいち信頼できないこと、前にチェックインでトラブルがあって大慌ての搭乗があったこと、東京に帰る学生の中に一人他の学生より出発が30分早い別の便で帰国する学生がいること、そして私の乗るレンヌ行きの便も学生たちのイスタンブール行きの便より40分ほど早い時間に出ること。
ニースの海岸で日の出を見に行く約束を学生としていたので朝6時過ぎに起きる。日の出は7時5分。ニースの海岸は東西に伸びているので、朝日は海に向かって左側の岬から昇り、夕日は右側の岬と山並みへと沈んでいく。日の出の海岸の風景の美しさは学生から聞いたていたが、早起きが億劫な私はこれまで見たことがなかった。私を含め7人がネグレスコホテルの前の海岸に集まって、日の出を待った。日の出の瞬間も美しいが、その前の濃紺、青、紫、オレンジへと変化する柔らかいグラデーションも素晴らしい。
日の出を見た後は海岸沿いの道をマルシェが立つサレヤ通りまで20分ほど歩いた。サレヤ通りのそばにあるパン屋が開いていたので、そこでクロワッサンと生ハムとチーズのサンドイッチを買い、それを朝食として食べながら家に戻った。
荷造りのあと、また自転車で海岸へ。陽光に照らされた海水の色は鮮やかな濃紺とエメラルドグリーンになっていた。気温があがり、Tシャツとジャケットでは汗ばむ感じ。泳いでいる人もいた。ニースの一番の魅力は美しい海岸が町のすぐそばにあることだろう。街中からすぐに広々した美しい海に出ることができる。学生たちの多くもほぼ毎日海岸に行っていた。私たちが滞在していた二週間には雨は一回も降らなかった。東京では雨の翌日なら空気が澄んで遠くまで見渡すことができるが、晴れの翌日はほこりが舞っているため視界が悪い。ニースは毎日晴れなのに海岸付近の空気は透明感がある。車も多いし、人もぞろぞろ歩いているのに、空も海も美しい。
午後1時過ぎに全員が空港に到着する。早めに学生たちのチェックインを済ませ、その様子を確認してから私は国内線ターミナルに移動して、レンヌ行きの便のチェックインを行うとつもりだったが、ターキッシュエアラインの受付が14時にならないと始まらない。早めに空港に到着した意味があまりなかった。私は15時半発の便を予約していたので、14時過ぎには国内線ターミナルに移動する必要がある。それで結局学生たちの チェックインを確認することができなかった。学生たちとの別れはなんか中途半端なすっきりしない感じになってしまった。
国際線の第一ターミナルから国内線の第二ターミナルまではシャトルバスで移動するのだが、案内がわかりにくくてシャトルバスのバス停を探すのに往生した。またシャトルバスがなかなか発車しないし。セルフサービスのチェックインと荷物預けにもまごまごして、搭乗口にたどり着いたのはぎりぎりだった。早めにチェックインして空港のレストランで昼飯を食べるつもりだったのに、昼飯抜きになってしまった。
15時25分に飛行機が飛び立つ。レンヌ行は座席が4列の小型の飛行機だ。窓際の席を取っていた。バイバイ、ニース。個性的で、行儀がよくて、好奇心旺盛で、面白くて、振る舞いも見た目も美しい学生たちと過ごした濃厚な二週間だった。ニースは私たちを暖かく歓待してくれた。飛行機の窓から地中海の青い海を見ていると、ちょっと感傷的になって泣きそうになってしまった。
15時25分に飛行機が飛び立つ。レンヌ行は座席が4列の小型の飛行機だ。窓際の席を取っていた。バイバイ、ニース。個性的で、行儀がよくて、好奇心旺盛で、面白くて、振る舞いも見た目も美しい学生たちと過ごした濃厚な二週間だった。ニースは私たちを暖かく歓待してくれた。飛行機の窓から地中海の青い海を見ていると、ちょっと感傷的になって泣きそうになってしまった。
0 件のコメント:
コメントを投稿