2023年8月5日土曜日

2023/8/4 ニース第6日

 金曜日。一週目の最後の授業の日だった。今日は午前中の授業の日。私はB2クラスの授業に出ていて、クラスのメンバーは私を入れて6名。チェコ人二人、イタリア人、スペイン人、スイス人だが、B2クラスでもフランス語力は文法はもとより、イタリア人、スペイン人はよく話すというイメージがあったのだけど、会話の面でも、それほどレベルが高いという感じはしない。今日は授業は「脳の再活性化」というテーマで脳科学の専門家が話している3分ほどの映像を見て、そこで使われている語を確認するというものだった。テレビの視聴者向けに分かりやすく解説しているのだが、ほとんどその内容が追えなかったことがちょっとショックだった。授業のなかで、映像で使われていた語や表現を確認すると、知らない語・表現がいくつもあった。脳科学者による解説で、脳科学に関係する語・表現がいくつか用いられているとはいえ、、テレビの一般視聴者向けに話しているので、大半のフランス人にとっては十分理解可能な内容だ。私にとっては関心のあるトピックではなかったが、多分日本語で同じ内容が話されるのを聞けば、100%理解できるだろう。自分のフランス語はまだまだ修行が足りない。


昼飯はいつものフランス料理店へ。来週からは学校近くの食堂で昼食になるはずなので、このレストランで昼食を取るのは今日が最後だ。私は小エビのクリームソースのパスタを頼んだ。まあ、普通。レストランのスタッフは愛想が良くて、雰囲気は悪くない。ある意味、典型的な普通の大衆的フランス料理屋なのだろう。
今日の午後は学校側が「クレープパーティ」という企画を私たちのグループのために企画してくれていたのだが、ニースで日本人グループがクレープを学校の台所で作ってもなあ、という気がして、この企画のキャンセルを申し入れた。学校側としては週日は毎日何らかのレクリエーションを入れるということで見積書を作っていたので、何かやらなくてはまずい、という感じだったのではないかと思う。
クレープパーティは中止して、今日は学校ではなく、私個人のミキオ企画で、ニースの高台にあるシャガール美術館、マティス美術館、シミエ修道院を見学することにした。国立のシャガール美術館はなぜかAzurlinguaのエクスカーションのコースに含まれていたことはない。ニースの美術館のなかでは最も有名な美術館なのに。一方マティス美術館はAzurlinguaのエクスカーションに含まれることが多い。今調べて見ると、シャガール美術館は国立で、マティス美術館はニース市立のようだ。学生の団体の扱いも違っていて、シャガール美術館ではEU加盟国の25歳以下の学生は無料だが、それ以外の国々の学生は有料だ。マティス美術館のほうは、25歳以下の学生は国籍を問わず無料になる。
シャガール美術館は大人団体で昨夜メールで予約を入れておいた。学生の学生証を集めて、受付で提示したが学生無料にはならなかった。ただ団体予約の割引はあった。
町の中心にあるレストランからシャガール美術館までは歩いて行った。20分ほどかかった。美術館では一時間ほど過ごす。マティス美術館はシャガール美術館よりもさらに高台にある。天気が急変して雨が降りそうだったので、バスで行くか、歩いて行くか迷ったが、歩いて行くことにしたところ、夕立っぽい雨に濡れるはめになった。シャガール美術館からマティス美術館までは坂道を歩いて20分ほどった。
マティス美術館では、早稲田の学生証を見せれば学生は無料になった。引率者の私も無料だ。40分ほど滞在する。マティス美術館周辺は、古代ローマ時代の円形闘技場と巨大浴場施設の遺跡がある。野球場のグランドほどの広さの場所にいくつもの浴室の遺跡が残る巨大浴場跡は、考古学博物館になっていてこれも市立だ。ここも早稲田の学生証を見せることで無料になった。マティス美術館にはそこそこ人がいたが、フランス人は浴室遺跡には興味がないのか、考古学博物館はいつもガラガラだ。Azurlinguaの遠足でマティス美術館に来るときもこの考古学博物館には行かない。浴室跡なんか見てもつまらないとフランス人は思っているのか。
マティス美術館と考古学博物館から歩いて3分ほどのところに、シミエ修道院がある。フランチェスコ会の修道院で、その歴史は11世紀までさかのぼるが、現在残る教会と修道院回廊は16世紀の建造物だ。教会の祭壇はイタリアのバロック様式のごてごてした装飾がある。祭壇の向こう側の内陣の部分は、壁で仕切られていて信徒席からは見えない。天井にはフレスコ画。比較的小さな教会ではあるが、内部は暗くて静かで荘厳な雰囲気があった。教会では15分ほど滞在。そのあと修道院の庭園を散策した。薔薇などの花のほか、薬草などが栽培されている。この庭園の端の展望台からは、ニース市の東側と海を一望できる。
ニース市街にはバスを使って降りた。
学生たちと別れたあと、私はニース在住の友人に会い、クスクスを食べた。ニースで私が好きなクスクス店の一つ、Chez Michelである。ここにはこれまで三度ほど食べに来たことがある。調理と給仕をほぼワンオペでやっているミシェルおじさんが茶目っ気があっておもしろい。クスクスのソースのお代わりを頼むと、「お代わりは10€だ(実際はスムールと野菜がたっぷり入ったソースはお代わり無料)」と言うし、トイレを探していると、「トイレはここから200メートルほどのマセナ広場のトイレを使え」と言われる。
ここのクスクスはボリューム、味とも絶品。まさに私が求めるクスクス。4年ぶりに食べたが、やはり美味しかった。支払いはこの店では現金が好まれる。クスクスを食べながら、ニース在住の友人(日本人女性)と学校のことやフランス生活のことについていろいろと興味深い話を聞いた。美味しくて楽しい会食だった。20時に食事を始め、店を出たのは23時前だったと思う。トラムを使って帰宅したが、旧市街で途中下車して、夜の旧市街を5分ほど散歩した。オレンジ色の電灯で照らされる旧市街の町並みは本当にかっこいい、美しい。夜11時を過ぎても町は多くの人で賑わっている。その夏のバカンスの雰囲気も最高だ。

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