2025年3月15日土曜日

2025/03/11(火)モロッコ第9日 帰国(3/12)

帰国日。朝7時15分に起きた。ホテル一階のレストランに8時前に行くが、食事を取っているのは2組だけだった。朝食はバイキング形式だったが、肉っぽいものがなくて、昨夜のイスファールの残り物という感じだった。これで9ユーロは高すぎる。昨夜のうちにスーパーでなにか買って、部屋で食べていればよかったと後悔する。モロッコで食べた美味しかったものといえば、初日の夜にマラケシュで食べた牛肉とプルーン、アーモンドのタジンか。弓井さんの唐揚げとドリアも美味しかったが。あとはつい手を出してしまったマクドナルドのチーズバーガー。豚肉がないのは仕方ないとして、羊肉を出す店が案外ないのは意外だった。

空港行きの列車はカサ・ヴォワイヤジュー駅を11時05分に出る。ホテルから駅までは歩いて10分くらいだが、早めにホームにいたかったので10時20分にホテルをチェックアウトした。空港行きの列車と同じホームに空港行き列車より15分早く入線するエル・ジャディージャ行きの列車があって、その列車の入線が遅れていた。ちょっと嫌な予感がした。ちょうど本来の空港行き列車の出発時間に遅れていたエル・ジャディージャ行きの列車が入ってきた。駅員が「エル・ジャディージャ」と叫んでいたが、ホームにいたスーツケースを持った空港行きになりそうな乗客が何組か、吸い込まれるようにその列車に乗ってしまった。果たしてこのあとに空港行き列車は来るのだろうかとちょっと不安だったが、空港行き列車も定刻より10分遅れでホームに入っていた。
空港までは30分の距離だったが、なんとなく予感がして一等車を購入していた。一等車のほうが2€ぐらい高い。空港行き列車の車両数は多くはなかったが、一等車は最後の車両の半分だけのスペースだった。高いけれど、別にきれいではない。モロッコ国鉄の料金システムはよくわからない。





空港駅はこれまで乗降した駅と違って古びていた。空港の両替所で財布に残っていたディルハムをユーロに換えると15ユーロにしかならなかった。
飛行機の座席は通路側だったが、なぜかヘジャブ姿のアラブ婦人団体客に囲まれた席だった。このアラブ人婦人たちのかしましいこと。大阪のおばちゃんじょうたいである。小さな子供も数人いた。どういう席の取り方をしているのか空席もいくつかあって何人かは横になって寝ている。最初は私の隣は空席でラッキーだと思っていたのだけど、なぜか30分くらいしたら横の席に他の場所から移動してきた。「なんで移動してくるんだよ」という顔をしたら、アラブ人団体のリーダーらしき女性から「あんたは私たちの兄弟だろ? あんたの席はそこだけ。横に座っても問題ないよね」と言われる。移動させれた女性も得体の知れない東アジア人の中年男の隣にわざわざ座りたくはなかったと思うが。横になって寝ている連れが何人かいるのに、なんでこんな座り方をさせるのか理解できない。
国際線飛行機でラマダンはどうするのかと思ったら、やはり飛行機が昼間の間は飲み食いしていない。飛行機が夜に入ると、イフタールなんとかかんとかとアナウンスがあって、飲み物とデーツが配られた。
飛行機のなかで山下敦弘監督少年のあいだの『カラオケ行こ!』を見る。合唱部の美声のボーイソプラノの中学生と組長主催のカラオケ大会のため歌唱力を向上させなくてはならないヤクザの若頭の交流譚。ヤクザと少年のあいだに生じる恋にも似た連帯感、そして合唱部の部員たちのあいだの感情のやり取り、思春期前期の子供/大人の不安定さと成長の過程を丁寧に描いた青春音楽映画だった。関西弁のやりとりがいい。あまりに繊細すぎて、見ていてポロポロ泣いてしまう。
2本目の映画は『パーフェクト・デイズ』。うーん、作り好きだよな、人物とか状況の設定。なんかいい話ばかりになっていて鼻につく。
ドバイでの乗り継ぎ時間が90分ほどだったのでちょっと心配だったが、同じターミナルで手荷物検査のすぐ近くだったので、10分もかからずにスムーズに乗り継ぎできた。成田行きの便の搭乗ゲートに行くと、もう入場が始まっている。もうここまで来れば帰国したも同然である。周りの乗客も日本人が多い。日本まで10時間である。
成田行きの飛行機ではモロッコでは深夜時間なので眠たくはなるのだが、なかなか眠れなかった。映画は『あまロック』を見た。尼崎が舞台の映画作品で、関西ネイティブの江口のりこ、笑福亭鶴瓶、中条あやみが出ている。ロードショー公開時に気になっていた映画だったが、これは脚本がぜだめだった。ドバイ行きの便で見た『カラオケ行こ!』の関西弁は繊細で心地良かったが、この映画の関西弁はがさつで詩情がない。取ってつけたようなハプニングが起こる展開、あり得ない人物設定、いわゆる「ええ話」にもってくる嘘くささが私には耐え難かった。江口のりこ主演で、江口らしい役柄を演じているが、江口のりこが素で「ほんまカスみたいにくさい本やなあ。まあ、お仕事やからなんとかやったるけど」と言っていそうだ。
ドバイから成田は帰りの方が飛行時間が1時間以上短い。それでも9時間だが。ひどい映画だなあと思いながら『あまロック』を最後まで見てしまう。その後、これも見ておきたくて見られなかった映画、リドリー・スコットの『ナポレオン』を見始めたがこれもあまり面白くない。ジョゼフィーヌとナポレオンの夫婦関係に焦点をあててるのかあと、ぼんやり見ていたら、成田空港へ到着2時間前に、ストンと眠りに落ちてた。食事の給仕が始まっていてハッと目を覚ましたら、右手首にあるはずの腕時計がない。なんとなくぼんやり、自分で腕時計を外していたような記憶がある。座席の下を探し回っていると、通路を挟んでと隣の人が「探し物ですか?もしかしてこれですか」と通路に屈んで探してくれた。自分の座っている先の右後ろ、1メートル半くらいのとこに、私の腕時計が転がっていた。
成田空港へは予定の17時50分よりちょっと早めに着いた。成田空港に着くと、長時間飛行の疲れあるいは旅の疲れがどっと出る。雨が降っていたので、スーツケースは宅配便で送ることにした。池袋行きのバスに乗る。ラマダン明けのラーメンは、地下鉄赤塚駅そばのワイズラーメンで食べることにした。モロッコでは脂っ気のないものばかり食べていたので、ギトギト系が食べたい。もちろんチャーシューは入れる。
やらなあかんけどやってない大事なことがいくつかあって憂鬱。モロッコ滞在中に、あるいは帰りの飛行機の中で進めようと思ったが、そんなことはできるわけもなく。どうないしょう。
地下鉄赤塚駅降りるとまだ小雨が降っている。白ネギチャーシューを注文した。美味しい!とは思ったが、期待していたほどではない。今ひとつお腹が空いていないのだ。ラーメンのスープは残してしまった。家に帰ったのは21時半ぐらい。妻はまだ起きていた。風呂に入って、すぐに床につく。
朝起きたら、気持ち悪くて2回嘔吐、そして下痢。そのあと昼間寝てたら回復したが、ふらふらである。急性胃腸炎だ。思い当たるといえば、カサブランカのホテルで食べた夕食と朝食のバイキングだが、もしかすると昨夜食べたラーメンで胃袋がびっくりした可能性もある。昼間もずっと寝ていた。夜は四ツ谷でラテン語のレッスンがある。レッスン前にたけだでかきバター定食を食べたかったが、とても食べられる状態ではない。ご飯抜きのままレッスンを終える。レッスンを終えたときにはちょっと元気になっていたが、食欲はない。うどんが無性に食べたくて、四ツ谷から四谷三丁目駅まで歩き、なか卯できつねうどんとからあげを食べる。これで570円だ。なんという安さだろう。きつねうどんは関西風の出汁だった。


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